カンナム・スパイダー
横浜市からお越しのお客様カンナムと言うことで韓国のメーカーかと思いきやカナダのBRPというメーカーでした。スノーモービルや水上バイクを手掛けるレクリエーションビークルのメーカーとのことです。通常トライクと言うと前が1輪、後ろが2輪構造でバイクをベースに改良したものが多いですが、これはリバーストライクで前が2輪タイプの物。これだとバイクの改良ではなく車体を1から設計しなければならないのですが、利点も沢山あるようです。まずは減速時の安定性や乗り心地の良さなどなど。そして何よりも注目度抜群のスタイルに操縦する楽しさが際立っていると思います。実車を見た瞬間、これは是非体感してみたいと思わずにいられませんでした(笑)
今回、このような珍しく貴重な車体をお預け下さり、気合を入れて施工にあたらせていただきました!!
さてさて、今回お預かりしたこちらの車両は、試乗展示車として扱われていたもののようです。黒というボディカラーも相まって傷は結構多めについていました。ついでにその傷を磨いて処理しようとして中途半端な形になってしまった磨き跡(オーロラマークと呼んでいます)もここかしこに。ですので、まずは下地処理から作業を開始します。オーロラマークは通常磨きのクオリティが悪いと発生する磨きのムラなのですが、この車体について言うと、ちょっとその作業をされた業者さんに同情したい気持ちが……。と言うのは、とにかく塗装面が繊細すぎて、よほどクオリティの高いスキルが無いとこの塗装面は奇麗に磨き上がらなかったからです。とにかく慎重に、丁寧に下地処理を進め、磨ききれない傷もあったものの、この塗装でできうる最良の状態には持っていけました。納車前につけられたであろうオーロラマークも処置しました。
下地処理後にはコーティング剤を塗布します。コーティングは【磨き7割:コーティング3割】と表現することがありますが、このようなバイクタイプの物になるとその比率は逆転し【コーティング7割:磨き3割】に代わります。何故か? それは車体の形状が物語っています。車は基本外装はパネル形状ですが、バイク系はメカニカルな部分がむき出しになっており、それらも全てコーティングするので、とにかくコーティングの手間は半端ではありません。自動車よりも車体は小さくても、時間的には倍かそれ以上かかります。しかし、そのコーティングが仕上がりのクオリティを左右します。無塗装やマット仕上げの部分、そしてメッキパーツなどがとても美しくなるからです。
サスペンションアームやエンジン、マフラー、その他コーティングできる部分は極力全てコーティング剤を塗布します。
【コーティング作業途中】
【コーティング完了後】
樹脂部分のコーティングのBefore
Afterです。マットの風合いを保ちつつ、色の深みを増し加えます。
コーティング中の様子と完了後の質感を動画でご実感ください。先に説明した【オーロラマーク】も分かりやすく撮影されています。
コーティング後は、当店からお渡しておりますメンテナンスキットを利用して正しいセオリー通りの洗車メンテナンスを定期的にして頂くことで、長期間にわたり美しい状態を維持できると思います。
この度はご用命頂きまして、誠にありがとうございました。
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- 施工時期:
- 2022年
- 施工内容:
- リボルト・プロバイク ガラスコーティング